咲かない花。

遅咲きでも狂い咲きでも良かったんだけど、なんか咲かないっぽい。それが私。

整形ジョニー・デップ

 以前に娘が二重に整形したいと言い出した話を書いたけどわたしは整形には反対ではない。ただ整形をすることの利害得失は考えてほしい。

 例えば恋人が出来たら「彼は本当の私ではなく二重の私を好きになったんだ」とか、二重の彼との間に子どもができたら「生まれてくる子が一重だったらどうしよう」とか悩んじゃいそう。

 一重というコンプレックスから開放される代わりに整形自体がコンプレックスになりはしないか。本官はそれだけが心配で夜も6時間ちょいしか眠れない。整形したことを墓場まで持っていかなければならないなら整形はしない方がいい気がしてしまう。

 わたしは自分の容姿にコンプレックスを感じることはない。それはわたしが超絶イケメンだからではなく単に自分が大好きだからというそれだけのことだったりする。

 そりゃ歯並びが良くなかったりO脚だったり頭部の形状が初代ピッコロ大魔王のそれと酷似していたりはするけれど。

 夏でも冬でも四六時中タートルネックで頭を隠している恥ずかしがり屋で少し小ぶりな御珍宝を所有していたりするけれど。

 生まれた家庭がアベンジャーズですら救えないほどの貧乏だったり両親ともにすこぶる仲が悪くてジブリ映画の主題歌かなってくらいにいつも何度でも夫婦喧嘩を見せられたのはコンプレックスではなくてトラウマか。

 そんなわたしも数年前に知人に「君は髪型は全然違うけどひょうきんな表情がジョニー・デップに似てるね」と言われたからこれはチャーリーとチョコレート工場の時のジョニーだと思い至りせめてシザー・ハンズの時のジョニーならギリ許せたんだけどなーとか思って落ち込んだりもしたけれど私は元気です。